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春先に九州に行った友人から、「長崎・浦上ケ丘YHでは、5人揃えば、1970年代に廃坑になって放棄された島・軍艦島に上陸する船を手配してくれる」と教わった。軍艦島といえば、「重い歴史」「B級スポット」「廃虚の島」のイメージ。ぜひ、行きたいと思ったので、浦上ケ丘YHに電話したら、「当分の間、閉館。予約不可」とのこと。困っていたら、別の友人が、「××××でも、連泊者には軍艦島ツアーやってるよ」と教えてくれた。
というわけで、××××に三連泊、軍艦島ツアーを申し込むことにした。
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××××は、料金安価、部屋割りは男女別相部屋。 「××××」さんのこと、宣伝したかったのですが、後日、宿のオーナーから連絡があり、「軍艦島は廃墟とはいえ三菱の私有物ではないかと。やはり勝手に上陸してはいけないのでは。ホームぺ−ジだといろんな人が見るので宿名をぼかしてほしいのです。」ということなので、宿の名前は伏せ字にさせていただきます。 |
YHにしろ、とほ宿にしろ、安い宿は当たりはずれが大きいのだが、××××は当たり!だった。部屋きれい、トイレきれい、風呂きれい、飯うまい、おじさん親切。
××××は市街地からちょっと離れていて、徒歩で移動の人にとっては、やや不便。しかも、夏場の九州はライダーに人気が無いせいか、お盆の時期、三連泊とも、客は私一人だった。
初日、宿に着いて早々、ご主人に岳路(たけろ)という所に夕日ツアーに連れていってもらった。遠くに軍艦島のシルエットが・・・。
二日目の夜は、夕食後、ご主人と二人で夜景ツアー。唐八景も悪くなかったけど、鍋冠山(なべかんむりやま)からの夜景が素晴らしかった(穴場らしい)。
三日目、6時に車で宿を出、軍艦島ツアー。なぜ、こんな早朝になったのか、というと、船の係留してある蚊焼(かやき)という港は砂浜で、干潮時は船が底付きしてしまうので、満潮時でないと船が出せないからなのだ。
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港に着き、4人乗りの原動機付き船とご対面。手こぎボートよりは大きいけれど、小ぶりな船だな、というのが第一印象。 ご主人、「規則だから救命胴衣着けて」って。私がはじめての救命胴衣と格闘している間、ご主人は船のエンジンと格闘・・・「おかしいな」「かからない」プラグはずして「火が飛んでない」・・・オイオイ、大丈夫か??「あっ!工具(プラグレンチ)海に落とした」等、じたばたしているうちに、なんとかエンジンがかかり、出航になった。天候は晴れ、無風に近く、港の中は凪いでいた。 |
| でも、すぐに大変なことに・・・。港のすぐ外の岩礁のあるあたり、波が穏やかな時は、ぐるっと一周回れるらしいのだが、東宝映画のオープニングのような怒涛状態で、見るだけでも恐かった。岩礁から少し離れて通ったが、ご主人「荒れてるんで、スピード落とします」恐かった〜。そこから先は、大うねり状態。天気予報では「波の高さは2.5m」だったそうだけど、小舟から見ていると、目の前に波の壁が立ちはだかる〜。うわ〜!波にのまれる〜! 実際は、波を乗り越えるだけなので、なんてことないのだが、視覚的にはとっても恐い。そして、波の山から谷に落ちる時、「どすん!」という衝撃が来る。船の外にすっとばされそうでびびった。私、船縁のロープ、握って離せなかった。 じゃあ、スピード出さなければ??というと、うねりで気分悪くなりそう〜! ご主人は「操船誤らなければ大丈夫」と言っていたけれど、こっちはそれどころではなかった。 |
そうこうしているうちに、軍艦島がだんだん近くに見えてきた。 |
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写真の成功率50%・・。 |
岸壁まであと数十メートルというところで、「救命胴衣脱いで、降りる支度して」と言われたが、私は船酔いでふ〜らふら。島に上がる階段(岸壁に彫ってあるだけ、手すり等無し)見たら、消波ブロック(?)乗り越えた大波が、階段にどっぷ〜ん! 私、びびって、「海に落ちたら恐いから、やめときます」 ご主人「男なら、行け行け!って煽るんだけど、女性は脚力無いからな」 その時、また、波がどっぷ〜ん! ご主人「あ、こりゃ無理だ」ということで、上陸を断念して帰った。 本当は島の周り、一周してもらいたかったんだけど、この波ではそれも危険だ、ということで、まっすぐ帰港。岸についてからも、しばらく、フラフラ状態だった。 |
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島内の自由散策時間も(蚊焼港の使用可能時間の関係で)1時間だけらしい。 私としては、本当は上陸したかったんだけど、これだけスリリングな体験は滅多にあることじゃないし、4000円損したとは思っていません。。。 でも、上陸したかったよ〜! 次回、長崎に行けるのは、いつのことやら・・・(しくしく)。 |
| ★軍艦島上陸は年々規制がきびしくなり、この宿も現在は軍艦島「周遊」ツアー(上陸なし)しかやっていないようです。
★軍艦島上陸に関する問い合わせは現在も非常に多いのですが、敬語の使い方を知らずに携帯で「教えて!」と言ってくる輩等、こちらも対応に苦慮する例が増えています。 ということで、軍艦島上陸に関する問い合わせについては今後一切お答えしないことにしました。ご了承下さい。 |
| 2008年12月、三才ブックスから
「軍艦島全景」 「値段激高の、ただのグラビア豪華写真集だろう」と思って購入を控えていたのですが、読んでびっくり! 「島内に変なものがあるが、あれは何だろう?」という疑問がこの本で随分解消しました。 観光用の整備も進んでいるので、今まで以上に、軍艦島の中を好き勝手に歩き回ることは難しくなってくると思います。ガイドブックとしては役に立ちませんが、資料用に購入して損はない本です。 |