高崎山自然動物園

マリーンパレスから跨道橋を渡って、隣接する高崎山自然動物園に行くことにした。

500円の入場券を買い、木立の中の階段を上がると、あちらこちらに猿がちらほら。暑くて挑発する元気もなかったので、そのまま最上部まで上がった。

最上部の広場には柵があり、係のお姉さんが多数の猿をバックに解説をしていた。

柵の後ろには古びた建物。説明看板を見ると、ここは萬寿寺別院という寺らしい。昭和初期にいろいろ建物を作ったが、本堂は戦時下となったため、建設延期になって現在に至っているという。猿の群れがたむろしているのは、本堂建設予定地。

以下、お姉さんの説明。

ここに来ている猿は、A群、B群、C群の3つがあるが、最大の群れだったA群はここ1年半くらいこのエサ場には来ていない。理由はA群との1年にわたる闘争に敗れたからである。B群の当時の副ボス(現在のボス)・ベンツが狂戦士のような猿で、喧嘩のたびに、A群をびびらせたのが、B群の勝利の原因。戦いに負けたA群はエサを十分に取れなくなり、冬場に年寄りと子供が死亡、とうとう、大きな群れを維持できず、現在では分裂して小群になっている様子。現在、A群の規模は未確認、B群は503匹、C群は732匹。

→猿園の人、状況を詳細に把握してる。どうやって調査してるんだろう・・・すごい。

雌ザルは産まれた群れで一生を終える個体が多いが、雄ザルは、群れの間を移動する。それは、近親相姦を避けるためである。
ボス猿は多数の雌ザルと交わってたくさん子供をもうける。そして、生まれた雌の子供は、高順位の雄との恋愛を避ける。これも近親相姦を避けるための本能的な仕組みである。
A群のボスだったジンギという猿は、ボス引退後、C群に移動したが、他の猿になめられ、いじめられていた。でも、雌ザルにはもてた。ジンギの好みは熟女。これは、もしかすると、熟女の方が子育てがうまく、子供の生存確率も高い→自分の遺伝子を残すための戦略だったのかも・・・。ちなみに、ジンギは現在行方不明。
この施設は開園50年だが、国立公園ということもあって、客によるエサやりは許可されていない。そのため、客がいきなり猿に襲われるというトラブルも少ない。

餌付けは30分に一回。私は、知人から、芋を満載したリヤカー(左画像)が芋をこぼしながら敷地内を走り、猿の群れがリヤカーの後を追いかけるという話をきいていたが、4時半の回のエサは、おねえさんが袋の中の小麦を蒔く、というものだった。ちょっと迫力不足。それでもこんなにたくさん猿が集まってくる(右画像)。ちなみに、この時出てきていたのはB群で、毎日だいたい14〜17時に出現するそうだ。

木でできたジャングルジムのようなスペースは、猿の託児所。母猿が子供を預け、共同で世話をしているそうだ。

他の猿園にはこのような場所は無いが、託児所に該当する場所は無いのだろうか?

こんな感じで、質問もやり放題だったので、さらにいろいろな話がきけそうだったが、宿に夕食を頼んでいたので、適当なところで引き揚げた。