伊東市浮山の廃ループ橋

「伊東市浮山の旧国道沿いに、修善寺方面に抜ける道路として建設されたが、事故で工事中止になった廃ループ橋がある」と某掲示板に書かれていた。画像を見るとなかなか立派そうな橋。マップファンにも掲載されている。天城のような円形ループではなくて、逆「つ」の字型に曲がった橋という形だ。場所も特定できたので、見に行くことにした。

R135を南下、伊東市八幡野でY字路を右に行き、旧国道に入った。この界隈に問題の廃ループ橋があるのだ。このループ橋、道路沿いにあるにもかかわらず、北側から入ると目立たないので、行きすぎてしまい、Uターンする羽目になった。

旧道を南下したら、容易にループ橋発見。現在の国道と旧道分岐から1キロくらいの場所だ。
下から見上げると、まともそうに見えるが、上から見るとすごい状態になっているそうだ。

私が見たサイトの画像は、高い塀を乗り越え、敷地内から撮ったようだが、こんなフェンス、私に乗り越えられる筈がないでしょ。

そこで、登山することにした。雑木林の道なき道を登ったり降りたり。ビニールテープも無しでこんなことするのは危険かな?と思ったが、太陽の位置と土地の勾配(基本的に低くなっている方が海側)から迷うことはなかった。

30分以上の彷徨の末、木立の間にループ橋発見!木が邪魔でいい写真が撮れないが、眼下は崖。これ以上前に出ると転落は必須。しかも、私の立っている位置でも足がずるずると下に滑っていく〜(ノД`) すぐ下に木の生えている場所にいるので、滑っても崖下まで滑落する心配はないが、心臓に悪すぎ!

ガクブルしながら撮った画像には、不自然に歪んだループや、ねじれた路面、横倒しになった橋脚が写っていた。

この橋について、別荘地の管理事務所、配達中の郵便局員の人、宿泊施設の受付(ルネッサ赤沢)で聞き込みしてみたが、「10年以上このままの状態で放置されている」ということしかわからなかった。

そこで、帰宅後、伊東市役所に問い合わせたら、建設部都市計画課と企画部秘書広報課の方から丁寧な回答を頂くことができた。

「当該施設は、昭和40年代後半に、民間の建設会社がループ橋上部に宅地分譲を計画し、当時建設されたもので、修善寺方面への抜け道として計画されたものではありません。 しかしながら、昭和50年代当初に事業主が破綻し工事中止となり、そのまま放置された結果、原因は不明ですが、平成5年にお気づきのとおり一部崩落し、現在に至っています」

とのことで、「修善寺方面に抜ける道」「事故で工事中断」というネット上の噂はデタラメだということが判明した。

噂を鵜呑みにせず、突っつき回すといろいろと発見があるね(゜Д゜)

さらに、 この件について、ミクシィで話題をふったら、「1970年代半ばにこのループ橋を父親の車で走ったことがあります」という方(伊東在住)が情報提供して下さった。子供の頃の話ということで、記憶が曖昧だと断りながら、その方は「上の部分は未舗装で、立派な橋とのギャップが激しかった」とコメントしていた。

つまり、この橋は、いったん完成し、橋に重機を通すことで宅地の造成が行われていたのである。マップファンに記載されているループ橋の上の怪しげな道の正体は宅地造成地の道だったのか・・・業者が倒産した後、進入すると危険なので、ループ橋の最下部と最上部の橋桁が取り外され、その後、残った部分の倒壊が進んでいるのではないか?と推測された。