思い出の潟分校

田沢湖畔の集落内に「思い出の潟分校」という観光施設がある。昭和49年に廃校した校舎を修復して、一般公開している施設だ。

自然木を使った校門の前で写真を撮っていると、観光バスが入ってきた。団体さんを取り込むなんて、けっこう営業頑張ってるな、と思いながら、木造校舎に入った。団体さんは一、二年生の教室でお食事だそうだ。
昔ながらの木造校舎の廊下。
一、二年生の教室を覗いてみたら、黒板の前で係の方が潟分校の校歌を歌っていた。客の机の上には携帯燃料を使った鍋。
美味しそうだなぁ、と思いながら、教室後部に置いてあった教科書、さわり放題だったので、チェックした。

そうしたら、戦前、戦時中のものなど、古くて貴重なものがあることがわかった。

昭和7年小二図画。

軍艦の絵はあったが、戦時色ほとんどなし。

昭和17年初等科習字1年。

「大御代の春」「明治節菊の花」等、かなり戦時色あり。

昭和18年うたのほん。

国粋主義的なものは「ふじの山」「紀元節」「君が代」程度。意外。

昭和16年小学四年数の本。

軍艦の大砲の数をかけ算で答えさせる問題や、軍人の絵かがれた切手(東郷平八郎)の合計額を答えさせる問題があった。

明治33年修身教典。

画像は日清戦争ネタ。この他、神武天皇東征、二宮尊徳の話などあり。

明治12年の地理の教科書。

和紙。写真はなく全てイラスト。「部落」「土人」等、差別用語てんこ盛り。当時の世界情勢がわかる貴重な教科書だったが、漢字カタカナ混じり文で読む気力をなくしてしまった(^_^;)

奥利根民俗集古館にあった昭和18年の図画の教科書ほど強烈なものはなかったが、興味深かった。

●思い出の潟分校
田沢湖潟字一の渡226、0187-43-0766
9〜17時、水休、200円