アクアマリンふくしま(5)

バックヤードツアーの案内看板が出ていた。ここのツアーは無料、人が集まり次第、出発している。早速申し込んだ。通常、8名程度で行うらしいが、この日は混んでいたので、倍くらいの人数での見学となった。14時半に出発。

ボランティアのおじさん(Kさん)に連れられ、職員専用通路へ。

Kさん、「茨城の水族館と、新潟の水族館はバックヤードツアーで写真撮ろうとすると怒られますが、ここは撮っちゃって大丈夫です」だって。ボランティアの方は、水族館マニアが少なからずいる。Kさんも各地の水族館に行かれてるのかな?

まず、チョウザメ飼育水槽の裏側へ。水槽の周囲にはネットが張られていた。5歳のチョウザメが以前、水槽から飛び出して死ぬ事故があり、こんな対策が取られたとのこと。

「チョウザメの寿命はどのくらいだと思いますか?」とKさん。100年くらいだそうだ。たったの5歳で死んでしまった可哀想なチョウザメは標本になっているとのこと。

続いて、3000t運べるエレベーター。このエレベーター、扉が両側についていてどちらからでも搬入、搬出できるそうだ。
ホワイトボードにアシカのような動物の成長の様子が張り出されていた。Kさん「この動物は何でしょう?」→ヒレが長いのでオットセイかと思ったら、トドだそうだ。たしかに、写っている親はトドだな。
牛乳などの自販機があり、
Kさん「この自販機は特殊です。どこが特殊かわかりますか?」
Kさん「実はこの自販機、動物用なんです。人間は買えません」
子供は本気にしていたが、私は嘘だろ(^_^;)と心の中で大笑い。

で、この話はやはり嘘。以前案内した若い女性客が本気にしてしまい、Kさんは、面白かったと言っていたw

ドアに実験室と書かれた部屋。死んだ動物の解剖を行う部屋だそうだ。シーラカンスの解剖もここで行われた。
調餌室の前でKさん、海獣の餌の説明。寄生虫を殺すため、一旦冷凍した魚の中に、冷凍で壊れてなくなってしまったビタミン剤を添加して海獣に与えているそうだ。
いったん建物の外に出た。いつもここに25tトラックが停まっているそうだが、今日は出払っていていないとのこと。

トラックで運んできた魚を、建物の上の方に搬入するための箱(画像のフォークリフト先端)が置かれていた。一度に6トン運べるらしい。

先ほどのエレベーターは3トン積みなので乗らないでしょ?と思っていたら、建物の上にあるアームにワイヤーを引っかけて、モーターで引き揚げるそうだ。へぇ〜。
また建物に戻る。立入禁止の発電室前を通過し、取り込んだ海水を各水槽に移送するパイプだらけの部屋へ。

その先に濾過槽があった。密閉式濾過槽(画像)は濾過のさい圧力をかけるので、海水に溶けている酸素も抜けてしまう。こちらは海獣用。魚用の濾過は開放式濾過槽で行うのだそうだ。

通路脇に岩が置いてあった。Kさん「この岩重いですよ〜。誰か持ち上げてみたい人!」子供が手を上げ、石を重そうに持ち上げていた。が、実は演技。FRP製なので、軽い。水族館にある大きめの石は皆FRP製だという。

最後は標本がたくさん置いてある部屋。

アザラシ剥製、セイウチの牙(中は空洞・左画像)、アンモナイトの化石、先ほど話に出てきた死んでしまったチョウザメ剥製(右画像)など。

チョウザメ剥製を触った人が「鮫肌」だと言っていたけれど、こんなの鮫肌のうちに入らないよな?と思っていたら、小笹さん「チョウザメはサメではありません」「本物のサメの肌に触ってみて下さい」と言い、サメの皮膚を差し出した。こちらは本当の鮫肌。「おろしがね」に使うこともあるそうだ。

カジキの嘴にも触らせて貰った。隣は冷凍標本室。こちらは立入禁止とのこと。

Kさん「大水槽のガラスの厚さはいくらだと思いますか?」当てずっぽうで30〜40センチくらい?と言ったら当たった。35センチだそう。5センチくらいの厚さのアクリル板を貼り合わせて作っているそうだ。


他、この施設が水族館本館で155億円、付属施設に10億円、合計165億円かけた施設で、時々お役人が視察に来ると言っていた。すごく金のかかった公営施設なのだな。

ボランティアの方の説明は、飼育員の説明に比べ、「浅い」という印象があるけれど、Kさんの説明は、嘘や冗談等も交え、客(特に子供)にうけており、いい味出していた。たまにはこんな、軽い気持ちで参加できる解説ツアーもいいな(^_^)

見学は30分で終了。シーラカンス捕獲映画も見たかったけれど、この日は予定が押していたのでパス。残念。

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